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ヤフオクで以前から気になっていた商品を落札してみました。 その名も「レッツアルマイト」ウワサでは耐光性に難があり色あせすると聞いているけど、やはり自分の手でアルマイト出来たら嬉しいじゃないですか! 文句を言うにしても確認してからでないとね。
カラーアルマイトは簡単に言ってしまえば入れ墨みたいな処理です。 アルミを陽極に接続して電解することで酸化皮膜を形成し、酸化皮膜の微細な孔に染料をしみ込ませます。
まぁ、原理や理論はともかくとして実際に作業してみましょう! 被験体はKSR110のジェネレータカバープレートです、黄金色に染めてやるぜぃ!
↑ アルマイト後の質感はアルマイト前の表面処理に依存します。 梨地なら梨地に、鏡面なら鏡面になります、念入りに磨いておきましょう。 業者に出すと水酸化ナトリウムで脱脂したり、リン酸・硝酸で表面を溶かして化学研磨するため部品が痩せることがあるみたい。
納得いくまで磨き終わったら電解処理です。 アルミの番線に素材をくくりつけ、電解液に浸します。
↑ 陽極にパーツ、陰極に鉛板を接続して12Vの電圧を掛け電解していきます。 陰極側から水素ガスが発生するので火気と換気に注意しなければなりません。 成否のカギは電解液の温度にあるそうです、30度以上に上がらないように注意します。 逆に温度が低い場合は電解時間を長くして調整します。
45分ほど電解の後、水洗いして着色行程です。
↑ 50℃程度に加熱した染料の中に漬け込み、好みの色が付いたら引き上げて水洗します。
最後に染料をしみ込ませた孔をふさぐ封孔作業です。
↑ 封孔剤を入れた鍋にパーツを入れ15分ほどぐつぐつ煮るだけです。 封孔剤に酢酸が入っているのか強烈なニオイがしますw
んで最終的な水洗。
↑ この段階まで来れば染料をしみ込ませた微細な孔は閉じているため、ゴシゴシ洗っても大丈夫です。
↑ 完成! 薄い金色を目指して染料を薄めにしたのですが、ちょっと薄すぎたかもしれません。 この辺りの調整は経験を積んで感覚を養うプロの領域です。 同じ色を出すとか素人には不可能だなこりゃw
カラーアルマイトの退色は単純に染料の性能に掛かっているのでしばらくすれば判明するでしょう。 仮に退色したとしても酸化皮膜自体はしっかり出来ている様子ですからサビに対する耐蝕性が落ちることは無いと思われます。
こんな簡単にアルマイト出来るとは、レッツアルマイト良い物だ! いつかコーヒーとか紅茶とか自然素材で何色に染まるか試してみたいです♪ |
22:37, Saturday, Oct 30, 2010 ¦ 固定リンク
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