50cc→80ccへの換装のためヤフオクで手に入れた中古エンジンを分解・整備してみます。
←とりあえずサーモスタットの分解から。
思っていたより綺麗なので驚き。
酸化物の堆積もまったく無く、パッキンの劣化も認められない。

そのまま再使用することにした。
おそらく、室外で雨ざらし保存だったであろうことは外部の汚れから容易に判断できるが、それにしても中は綺麗そのもの。

ウォータージャケット内に錆び一つ見あたらない。
丸印のエア抜き穴をエンジン後方になるようにサーモスタットをとりつけサーモスタットハウジングキャップを規定トルクで締め付ける。(0.75Kg-m)
←次に、シリンダーヘッドの取り外しを行う。
四本のボルトを外しヘッドを取り外す。
↑燃焼室内はきつね色に焼け良い状態だが、プラグが最悪・・・ カーボン付着が著しく、要交換。
かなりカブリ気味で使っていた様子。
←ヘッドガスケットを取り外しピストンを見る。(上死点付近)
多少のカーボン堆積があったので取り除く。

こそぎ落としたカーボンをシリンダー内に落とさないように要注意!
←当初、腰上全体の分解をふくめ、ピストン・ピストンリングの交換を考えていたが、シリンダー内部の状態を見るとその必要が無いことがわかった。

写真の通り、ホーニング加工痕が残っており、ほとんど摩耗の無いことが伺える。
←これ以上の分解の必要性が無いと判断したのでヘッドガスケットを新品に交換し、シリンダーヘッドを規定トルクで締め付ける。
プリセット型のトルクレンチを愛用している、一本は必ず欲しい工具。
←劣化の激しいゴム系パーツも交換する、写真はオイルポンプからオイルをエンジン内に吐出するチューブ。
長期使用による硬化と変色でオイルの流れが見えないため交換。


 このほかにオイルタンクからオイルポンプへのチューブのグロメットも交換した。

エンジン整備