スイングアームピボットのベアリング化

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先日のユニトラックベアリング化で、ずいぶんスムーズにさすが動くようになりましたが、ピボット部のベアリング化は見送っておりました。
KSRノーマルのピボットは、メタルブッシュにカラーを組み合わせ摺動する仕組みですが、ほとんどの場合固着して動きが渋くなっています。

そこで可動部分はキチンと可動させるべくスイングアームピボットのベアリング化を実行しました。

・経緯
ニードル化にあたり、採寸するなどの作業を徒然日記のネタにしたところ、一件のメールが届きました。

--けすらんど 管理人 Original Message ------------
近況読まさせて頂きました。
スイングアームのベアリング化ですが、
先日自分のKSRを
http://web.thn.jp/ksr/ksr-br.htm
こんなカンジでベアリング化しました。
もちろん、これ以外にも方法はあると思いますし、ベストでは無いと思いますが一応ご参考にどうぞ。

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参考どころか、すでに完成型です(^^;
理想通りの方法なので、けすらんど管理人さん方式を
そのまま使うことにしました。

 

んじゃ、ベアリング化行ってみよ〜♪

部品の準備
 必要な部品は至ってシンプルです。

 内径17mm 外径23mmのニードルベアリング
 内径17mm 外径23mm 厚さ3mmのシール
 内径17mm 外径30mm 厚さ3mmのワッシャー

 以上の3点を2つずつ用意します。

 いずれの部品もISO規格なので部品の選定にはさほど苦労しませんが、ピボット部のパイプはメタルブッシュ圧入のために23mmほど座繰ってあるためそれ以上の幅のベアリングは使えません。

 今回使用したのは以下の部品
 NSK F-1716 保持器無しシェル型ニードル
 NTN GD17x23x3 2枚リップシール
 チタンワッシャー 17x30x3

改造概要図

 

 純正メタルブッシュを打ち抜き、ニードルベアリングを圧入します、シールも圧入して水分やダストの進入を防止。

 内径17mm 外径23mmのベアリングとシールを使用。
 カラーは純正部品をそのまま使います。

 純正メタルブッシュを抜くとガタが生じるので、内径17mm 外径30mm 厚さ3mm のワッシャーをカラーに通してフレームに装着します。


メタルブッシュの打ち抜き
 メタルブッシュは非常に強固に圧入されています。
しかも内掛け式のベアリングプーラーが使えないため、反対側より鉄パイプを挿入して、ハンマーで叩き出しました。

 固いからといってむやみに叩くとスイングアームが変形しそうで心配ですw

ベアリングの圧入
 無事メタルブッシュが外れたらベアリングを圧入します。

 ベアリングドライバーで慎重に打ち込み、シールを圧入するスペースを確保するためツライチより3mmほど奥まで打ち込みます。

シールの圧入
 シールを圧入。

 強度が弱いので丁寧にツライチまで圧入します。

組み付け
 ベアリングとシールの圧入が完成したら、リチウムグリスなどをたっぷり塗り込んでから・・・
 ・・・カラーを通します。

  シールのリップがよじれてないか、カラーがスムーズに回るか確認しておきます。
 ガタ防止のワッシャーをカラーに通して、フレームに組み付け完成!

  ワッシャーの内径がカラーの外径と同径なためそのままでは通らなかったので若干ワッシャーを削って内径を拡大しました。

総評

部品代は非常に安価で2000円かかりません。

正直なところ、メタルブッシュとの差はあまり感じられませんでしたが
動作すべき部分が確実に動作することは気持のいいことです。

メタルブッシュの時はリアタイヤを外したとき、好きな位置でスイングアームを保持することが出来ましたが、動きが良くなりストンと落ちるようになったので手で押さえながら作業せねばならずメンテナンス性は下がりましたw 嬉しい功罪です。

ユニトラックのベアリング化をした人は、ピボットのベアリング化もしておくことをお勧めしますよ!

けすらんど 管理人さんに感謝!  けすらんど方式と名付けましょう。(^^;

実用度 低★★★★★高
バカ度 馬★★★★☆賢
費用効果 低★★★★☆高
難易度 簡★★★★☆難
目立ち度 地☆☆☆☆☆派
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2005年7月加工実施
2005/7/6 記事作成