50cc→80ccエンジン換装

原付免許でKSRに乗り始めた人たちの多くは80ccへの ステップアップを 考えるのではないでしょうか?

私もそんな中の1人です、50ccエンジンも良く回って楽しいのですがどんなに頑張っても排気量差を埋める事は出来ません。
やっぱり80ccでKSRを思う存分走らせたいじゃないですか!
っと、いうことでエンジン換装のレポートです。

下準備

必 要 物
数量

 ・ KSR-2 エンジン一式
 ・ KSR-2 キャブレター 
 ・ 前後スプロケット 
 ・ KSR-1用 社外CDI (POSH・デイトナなど) 
 ・ 自動二輪免許 (小型自動二輪以上) 
 ・ 知識・技術・根性 

1台
1個
各1個
1個
1枚
少々


エンジンなどの主要部品は、オークションなどで入手することになります。
状態がピンキリなので載せ換え前にオーバーホールする必要があるかもしれません。
状態確認ついでにピストンリングぐらいは交換しておいた方が良いかも。
運が良ければ、キャブレター付きのエンジンが30,000円程度で入手出来ると思います。

下から2番目は特に重要です、悲しい結果を招かないためにも法律遵守で作業に望みましょう。(お約束事項です・・・)


既存のエンジンをおろす!
外装外す

 シートとタンクを取り外します。
エンジンを下ろすために、クーラントを抜き取り、クラッチケーブルや点火プラグなどのワイヤー類も外しておきます。

※ギアオイルは抜く必要ありません、抜いてしまうと保管時に内部が錆びてしまうことがあるためです。

チャンバー接合部

 チャンバーも外します。

フランジ部分にカラーとガスケットがついてますので、取り付け方を忘れないようによく観察しておいてください。

忘れると後で取り付け方に悩むことになりますw

とにかくエンジンと繋がるものを外す。  キャブレターを取り外します。

 オイルポンプから2stオイルのホースも外しておきます。

外したオイルホースには適当なネジで栓をしておくとオイルを無駄にせずに済みます。

 ラジエターとつながるクーラントのホースも上下共に外し、ラジエターを外します。

 ブレーキペダルと2stオイルタンクも外しておいた方が後の作業がしやすいです。
引っこ抜け!  メインハーネスとエンジンをつなぐ4極カプラーを外します。
エンジン取れた。  4カ所のエンジンマウントボルトを外して、エンジンを取り外します。

 ヘッドのマウントボルトを最初に外すと無理な力がかからずに良いようです。

 エンジンはさほど重くないので1人でも十分に下ろすことが出来ます。
 下から少し持ち上げ、車体右側に抜き取るようにします。

80ccエンジンを載せる!
50ccと80ccのエンジン

 あらかじめ整備しておいた80ccエンジンを載せます。

 基本的には、外すときと全く逆の作業です。
 ・・・なので割愛w

 エンジンのマウントボルトを付ける際、ヘッドのエンジンハンガーは最後に締め付けること、ヘッドからの冷却水漏れの原因になるのであえてこのパーツを付けない人もいます。

※エンジンハンガーはKSR1とKSR2で部品番号が違いますが、現物を合わせてみるかぎり同じもののようです。

調整

 ラジエター、キャブレター、スロットルケーブル、クラッチケーブルなど取り外した部品を元通りに取り付け調整します。

 社外CDIがついている場合は、メインハーネスやイグニッションコイルを交換する必要はありません。

 KSR-2のイグニッションコイルを使う場合は、メインハーネスもKSR-2用に交換するか、回路図を見ながら配線を加工します。

 断然KSR-1用社外CDIを使った方がお手軽です、あえてKSR-2のコイルを用意するメリットは全く無いです。
さらにレブリミットが無くなるというオマケ効果が得られます。

オイルポンプ  オイルポンプのエア抜きをしっかり行っておきましょう、2stオイルタンクからのホースをポンプに接続後、丸印のネジをゆるめてホース内のエアを抜きます。

 エンジン始動後、アイドリングさせながらオイルポンプを全開位置にしてポンプ内のエアが抜けきるまでしばらく待ちます。

 念のため最初は混合オイルで始動した方が無難です。
メーター  エンジン換装には直接関係ありませんが、メーターもKSR-2用に変えておきます。

 KSR-1のメータのままでは、オイル警告灯まで針が回ってしまいますのでw

スプロケも80cc用に交換します(F15:R40)、チェーンは切って短くすればOKです。
F13:R49のままでも超加速仕様の面白い(危険な?)マシンになりますが・・・

KSRのエンジン換装は特殊な工具も必要とせず、だれにでも簡単にできると思います。
状態の良いエンジンをゲットすることが一番難しいかもしれませんね。


おかげでこのページの内容が薄いこと・・・orz


書類の手続き。
区名でてるじゃんw

 エンジンを換装しただけでは不完全です。
 書類の類も書き換え、お天道様の下で堂々と走れるようにせねばなりません。

 最寄りの市町村役場に行き、税金を扱っている窓口で50ccナンバーを廃車してから80ccナンバーに再登録します。

 このあたりは役場によって対応がまちまちなので、あらかじめ問い合わせた方が良いかもしれません。
 管理人の住む横浜市A区では、書類だけでシステマチックに完了しました、その時間15分かからず。

  地方によっては資格保持者による改造証明や車体番号の石刷りが必要だったり、そもそも排気量変更の受付を行っていないところもあるそうです。

 自賠責の変更届も忘れずに・・・。


寸 評

やはり排気量を上げると、パワー・スピードともに別の次元になります。

作業内容も簡単で、大変効果のある改造です。

道交法的にも2段階右折や30km/h制限から解放されますので、楽しく運転出来るようになります。

エンジンを交換しても、登録形式的には80ccのKSR-1なのであってKSR-2になったわけではありません。(仕様は全く同じになりますが)

「このバイクはなんてバイク?」と、聞かれたら「KSR-1」と胸を張って答えましょう。


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